小学生向け！春/夏/秋/冬の季語を活用した俳句作成のコツ

俳句を作る際には、その季節を代表する「季語」を使うことが伝統です。
それぞれの季節の自然や文化の特徴を取り入れることで、作品がより引き立ちます。

この記事では、小学生向けの1月から12月まで、各月にぴったりの春夏秋冬に合う季語を丁寧に紹介しています。

季語にも俳句にも馴染みがないかと思いますので、ぜひこの記事の『四季の季語リスト』を参考に季節感じる俳句を作ってみてください。

小学生の皆さんが、夏休みや冬休みの宿題で俳句を詠むとき、このリスト役立てば幸いです♪

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春の季語一覧(小学生向け）

春（2月4日から5月6日）は、俳句で取り入れることができる季語が豊富な時期です。
このガイドでは、小学生向けの俳句作りに役立つ春の季語を「植物」「動物」「イベント・生活」の３つのカテゴリに分けて掲載しています。
2月から4月にかけて使える代表的な季語ですのでぜひ参考に使ってみて下さいね！

春の主要季語（2月4日〜5月6日）

春の主要季語の一覧です。

【植物】クレソン、伊予柑、木の芽、春菊、シクラメン、ジンチョウゲ、スミレ、ナズナ、セリ、ワカメ、ネーブルオレンジ
【動物】アサリ、カエル、ヒバリ、ハチ、オタマジャクシ、チョウ
【イベント・生活】朧月夜、春の訪れ、風船、春の夕焼け

2月～5月のそれぞれの主要季語についてもみていきましょう。

2月の主要季語

2月の主要季語です。

【植物】梅、桃、紅梅、ふきのとう、クロッカス、ハコベ、海苔、バラの芽、ミモザ、ツバキ、ロウバイ、ほうれん草、水菜、春菊
【動物】コイ、ウソ、タコ、雪虫、サヨリ、ウグイス
【イベント・生活】天皇誕生日、春分の日、初春、立春、早春、豆まき、節分、バレンタインデー、旧正月、雪祭り、建国記念の日、入試

小学生向けの季語なので、子供が知っているものを選ぶと俳句が作りやすいですね。

3月の主要季語

3月の主要季語です。

【植物】桜、夜桜、ツクシ、タンポポ、わらび、菊の苗、ニラ、タラの芽、ゼンマイ、春大根
【動物】ウグイス、ツバメ、チョウ、ハマグリ、コイ
【イベント・生活】卒業式、卒業、弥生、仲春、お彼岸、春一番、春風、ひな祭り、桃の節句、春分の日、花見、雪崩、雪解け、残雪、ひなあられ、雛人形、春休み

卒業も季語になりますのでおすすめです。

4月の主要季語

4月の主要季語です。

【植物】桜、夜桜、筍、菜の花、チューリップ、アスパラガス、ハナミズキ、アシタバ、スイートピー、フリージア、八重桜、若草、かりんの花
【動物】サワラ、ムツゴロウ、猫の子、イカナゴ、ウニ、アユ
【イベント・生活】入学式、入学、クラス替え、入社式、新入生、新社員、晩春、潮干狩り、イースター、エイプリルフール、昭和の日、花見、花冷え、花曇り、八十八夜、桜餅、ランドセル

これらの季語を使って、春の終わりから初夏にかけての移り変わりを感じさせる俳句を詠んでみてくださいね。
春の爽やかな訪れから夏の暑さへの準備まで、季節の変わり目を表現するのに最適です。
迷ったときは、見たもの、触れたもの、感じたことから季語を選んでを俳句にすると作成しやすいですよ♪

夏の季語一覧(小学生向け）

夏季、5月6日から8月7日まで（立夏から立秋の前日まで）に使える多彩な季語を、植物、動物、行事や生活というカテゴリーに分けて紹介します。
小学生むけの夏の季語一覧を集めましたので俳句を考える際の参考にして下さいね。

夏の主要季語（5月6日～8月7日）

こちらは夏を代表する季語です。

【植物】青葉、パパイヤ、パセリ、ベゴニア、ペチュニア、日々草、夏ミカン
【動物】鯵、アナゴ、雨蛙、鮎、アリ、アリジゴク、イモリ、蚊、クモの子、ゲジ、ホタテ貝、ヤマメ、タコ、金魚
【行事や生活】雷、アイスクリーム、半袖、ソーダ水、風鈴、ラムネ、水羊羹、夏風邪、水遊び、冷や麦、そうめん、扇風機、夏日

5月、6月、7月とそれぞれの主要季語もご紹介します。

5月の主要季語

5月の主要季語です。

【植物】カーネーション、新緑、バラ、牡丹、筍、紫陽花、菖蒲、アヤメ、ルピナス、木苺、バナナ、イチゴ、キウイ
【動物】子猫、初鰹、巣立ちの鳥
【行事や生活】八十八夜、立夏、端午の節句、子どもの日、母の日、田植え、初夏、鯉のぼり、柏餅、緑の日、新茶、新緑、五月、皐月

子供の日や母の日のイベントも小学生には使いやすい季語かと思います。

6月の主要季語

6月の主要季語です。

【植物】紫陽花、玉ねぎ、枇杷、アイリス、ラベンダー、ガーベラ、アマリリス、葵、ドクダミ、茗荷、菖蒲、青梅、小梅、若竹
【動物】カタツムリ、ホタル、牛蛙、ナマズ
【行事や生活】田植え、父の日、夏至、梅雨、梅雨入り、六月、水無月、梅雨の晴れ間、梅雨空

イベントは少ないですが、雨の降る梅雨に関する季語が使いやすいですね。

7月の主要季語

7月の主要季語です。

【植物】茄子、トマト、ピーマン、ゴーヤ、キュウリ、パイナップル、スイカ、月見草、グラジオラス、朝顔、向日葵、蓮、ダリア、メロン
【動物】蝉、金魚、カブトムシ、クワガタ、テントウムシ
【行事や生活】梅雨明け、土用の丑、入道雲、夏休み、花火、プール遊び、晩夏、浴衣、七月、文月、夕立、熱帯夜、涼しい夏、炎天下、キャンプ、海水浴、林間学校、山開き、日傘、水着、うちわ、扇子、そうめん、水鉄砲、浮き輪、夏祭り、ダイビング、風鈴、蚊取り線香、ゲリラ豪雨、かき氷、冷房の効いた部屋

夏の季語には、子供の日、父の日、母の日のイベントや季節を連想させる語彙もたくさんありますね！体験を詠むのも良いですね。

秋の季語一覧(小学生向け）

秋の季節、8月7日から11月7日までの立秋から立冬の前日までです。
小学生向けの秋に俳句で使われる季語を「植物」「動物」「行事や生活」というカテゴリに分けて、8月から10月までの季語を詳しく紹介しますね。

秋の主要季語（8月7日～11月7日）

こちらは秋を代表する季語一覧です。

【植物】オクラ、稲、サツマイモ、梨、菊、シイタケ、生姜、ヘチマ、唐辛子
【動物】カマキリ、ムクドリ、鹿、鮭、キツツキ、シギ、トンボ
【行事や生活】秋の到来、夜の長さ、秋祭り

秋の季語は、現代ですと夏を連想するものもあるので気を付けましょう。

8月の主要季語

現代の感覚ですと夏を連想してしまいがちですが、8月は秋の季語です。

【植物】スイカ、朝顔、桃、枝豆、ホオズキ、トウモロコシ、ナス、トマト、ピーマン、ゴーヤ、キュウリ、サルビア、桔梗、山椒、ナデシコ、ヒマワリ、梨、ブドウ、オクラ
【動物】イワシ、タチウオ、芋虫、セミ、チャタテムシ、イナゴ
【行事や生活】花火、立秋、お盆、盆踊り、盆休み、終戦記念日、原爆忌、夏休み、入道雲、プール、初秋、浴衣、8月、葉月、夕立、熱帯夜、七夕、天の川、残暑、うちわ、扇子、そうめん、キャンプ、水鉄砲、浮き輪、夏祭り、ダイビング、風鈴、蚊取り線香、扇風機、エアコン、かき氷

お子様に馴染みのある季語も多いかと思います。

9月の主要季語

9月の主要季語です。

【植物】ブドウ、巨峰、マスカット、秋ナス、コスモス、曼珠沙華、梨、オクラ、新米
【動物】スズムシ、コオロギ、キリギリス、マツムシ、ガン、トンボ、サンマ、鮭
【行事や生活】台風、中秋の名月、十六夜、敬老の日、防災の日、秋の中ごろ、鰯雲、9月、長月、秋彼岸

敬老の日、台風、防災の日など色々ありますね。

10月の主要季語

10月の主要季語です。

【植物】木の実、紅葉、キンモクセイ、新米、柿、イチジク、松茸、栗、松ぼっくり、どんぐり、コスモス、小豆、銀杏、カボチャ、サツマイモ
【動物】渡り鳥、モズ、イノシシ、サンマ
【行事や生活】稲刈り、秋晴れ、運動会、文化祭、晩秋、スポーツの日、ハロウィン、台風、10月、神無月、冬の準備、紅葉狩り

10月は植物でもなじみのある季語も多いかと感じます。

冬の季語一覧(小学生向け）

冬季、11月7日から2月4日まで（立冬から立春の前日まで）に使える季語を「植物」「動物」「行事や生活」というカテゴリーに分けました。
11月から1月までの主要な季語を紹介していきますね。

冬の主要季語（11月7日～2月4日）

冬を代表する季語一覧です。

【植物】蕪、ブロッコリー、セロリ、大根、キャベツ、白菜
【動物】アマダイ、ズワイガニ、フクロウ、カキ、ブリ、スケトウダラ、クジラ、タラ、冬眠している生物
【行事や生活】冬季、北風、凛とした空気、霜、毛布、おでん、綿帽子、火鉢、ストーブ、こたつ、暖炉、オリオン座、重ね着、風邪予防、セーター

11月、12月、1月の季語の詳細をみていきましょう。

11月の主要季語

11月の主要季語です。

【植物】サザンカ、松ぼっくり、どんぐり
【動物】シシャモ、ワタムシ、初タラ
【行事や生活】七五三、初冬、立冬、小春、小春日和、木枯らし1号、霜柱、11月、霜月、初霜

ちょっと小学生には書きづらいかもしれないですね…兄弟姉妹で七五三をしていれば行事も書きやすいかもしれないですね。

12月の主要季語

12月の主要季語です。

【植物】みかん、ポインセチア、クリスマスローズ
【動物】ハクチョウ、ツル、初ブリ
【行事や生活】クリスマス、冬休み、冬至、年末、年の瀬、仲冬、スキー、初雪、スケート、氷柱、雪だるま、雪遊び、霜柱、12月、師走、大雪、除夜の鐘、大掃除、寒中水泳、年越し

12月は行事も多いので慣れ親しんだ季語が多そうです。

1月の主要季語

1月の主要季語です。

【植物】水仙、ツバキ、七草、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、若菜、フクジュソウ
【動物】寒ブリ、寒シジミ
【行事や生活】新年、年明け、正月、三が日、初詣、初笑い、雪景色、鏡開き、お年玉、晩冬、氷柱、雪だるま、雪遊び、書き初め、新春、初日の出、雑煮、門松、1月、睦月、すごろく、初夢、羽根つき、寒中水泳、成人式、成人の日、三寒四温

1月も行事が多いですね、体験したことはイメージが膨らむのでおすすめですよ。

新年の季語一覧(小学生向け）

新年の初旬、1月1日から1月15日までに使える季語を「植物」「生き物」「行事や生活」というカテゴリに分けてご紹介します。

新年初旬の季語（1月1日～1月15日）

【植物】七草、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、若菜、フクジュソウ
【生き物】伊勢エビ、数の子
【行事や生活】新年、年明け、正月、三が日、初詣、初笑い、餅、鏡餅、鏡開き、お年玉、冬の終盤、書き初め、新春、初春、初日の出、雑煮、門松、一月、睦月、すごろく、初夢、羽根つき、凧揚げ、コマ回し、初売り

これらの季語を使い、新年の始まりと季節の変化を表現する俳句を詠んでみましょう。
季語は絶えず更新されるので、覚えるのは難しいです。
旧暦と新暦の季節感の違いを感じながら、迷ったときは調べて俳句の作成をしましょう。

俳句で使われる季語の意味と重要性

「季語」とは、俳句において各季節を象徴する特定の言葉のことで、日本の自然や文化の周期と密接に関連しています。
これにより、季節の風景や感情を詩的に表現することが可能となります。

季語のカテゴリー

春季の季語：立春から立夏の前日まで
夏季の季語：立夏から立秋の前日まで
秋季の季語：立秋から立冬の前日まで
冬季の季語：立冬から立春の前日まで
新年の季語：1月1日から1月15日まで

新年に特有の季語は、年の始まりを祝うために使われるカテゴリーであり、これらの季語は、日本の二十四節気を基に設定されています。
詳細は「歳時記」という専門の書籍に掲載されています。
日本の季節や文化に興味のある方は、図書館や書店でこの書籍を参照することで知識が深まるのでおすすめですよ～！

俳句における季語の季節感と暦の違い

俳句で用いる「季語」は季節を象徴するもので、それを選ぶ際には季節の感じ方が重要です。
しかし、新暦（グレゴリオ暦）と旧暦との間には、季節の感じ方にズレが存在します。
新暦は太陽の運行を基にしているため、旧暦と比較して約一ヶ月のズレがあるのです。
以下は、旧暦と新暦、そして気象学的な季節の分け方です。

【旧暦の季節分け】