「かどう」と読まれる単語には、「稼働」「稼動」「可動」という3つの異なる用語があります。
これらの単語は似ていますが、漢字の使い分けがされており微妙な違いがあります。
この記事では、「稼働」「稼動」「可動」のそれぞれの意味と、適切な使用法についてご紹介します。
「稼動日」と記載した時に、「稼働？稼動？可動の意味合いの違いとは…？」と迷ったことから用語の使い方が適切かどうかを調べてまとめました。
「稼働」「稼動」「可動」の違いを簡潔にまとめ、使い方の事例も記載しておりますので、活用の参考になればと思います。
稼働とは？基本的な意味と用途
「稼働」は、人が働くことや機械が動作することを指す用語です。
この言葉は主に、労働を通じて収益を得る活動や、機械が連続して動いて作業を行う状態を表しています。
稼働の使い方の事例
一般的に「稼働日数」や「フル稼働」という表現で使われることが多いです。
ここでいう「稼」は「収穫」や「収益を得る」の意味を含んでおり、働く・稼ぐという意味を持つ漢字です。
「働」は「労働をする」という直接的な意味があります。
「稼働」の2文字には、どちらも働く・動労するという表現を持ち合わせています。
稼働の意味
「稼働」という言葉は、人々が働く活動や機械が動くことを指します。
たとえば、工場で機械が休まずに動いていることを「フル稼働」と表現します。
この用語は、「稼ぐ」（収益を得るために働く）と「働く」（労働する）という二つの概念が組み合わさって構成されています。
このため、稼働とは労働して収入を得るということに直接関連していると説明できます。
そのことから、稼働日という使われ方をするのが一般的です。
稼動とは？基本的な意味と用途
「稼動」は、「稼働」と似ていて、人が働くことや機械が動くことを指します。
ただし、「稼動」の「動」が示す通り、動作することに特化して使われることが多く、特に機械や装置が作動する場合に適用されます。
稼動の使い方の事例
実は「稼働」と「稼動」の使い分けは明確ではありません。
日常的には「稼働・稼動」が混在して使われることが多いです。
文脈やメディアでは「稼働」の方がよく用いられる傾向があるようです。
稼動の意味
「稼動」という用語は、「稼働」似たようにつかわれており、これもまた人が働いたり機械が動いたりすることを意味します。
単語を作っている漢字の「動」が示すように、機械などが具体的に動作する状況を表す際に特に用いられます。
例えば、「新しいロボットの稼動開始」という表現の場合です。
可動とは？基本的な意味と用途
「可動」という用語は、何かを「動かすことができる」状態にあることを指します。
この言葉の中の「可」は「可能性がある」という意味を持ち、「動」は直接的に「動くこと」を意味しています。
可動の使い方の事例
可動とは動かすことができることを意味しており、可動式の本棚・可動式間仕切りなどという言葉に使われていますね。
したがって、機械や装置が自由に動かすことが可能である状況を「可動」と表現します。
日常での使用方法として事例をあげると「腕の可動範囲が広い」や「可動式の椅子」などです。
稼働・稼動とは関連性は低いですが、この用語を調べていく中で、同じ読み方でしたので一緒にまとめました。
可動の意味
「可動」とは、「動かせる」という具体的な意味合いを持っています。
ここでの「可」は「できる」という意味、そして「動」は「動作する」という意味です。
よって、「可動」とは何かを動かすことが可能な状態を示しています。
例としては、ロボットの腕が広い範囲で動くことを「可動範囲が広い」と表現します。
まとめ
「稼働」「稼動」「可動」は似ているようで異なるニュアンスを持つ用語でしたね。
「稼働」と「稼動」の使い分けは明確ではなく、混同されて使われることも多々あります。
厳密に分けると、「動く」の漢字を使う「稼動」は動作することに特化して使われることが多く、特に機械や装置が作動する場合に適用されます。
対して人が働くことを意味するときは、稼働日と使います。このように文脈に応じて適切に使い分けすることもできます。
文脈やメディアでは「稼働」の方がよく用いられる傾向がありますし、日常では「稼働・稼動」が混在して使われることが多いのでそこまで気にしなくても良いかと思いますよ。
一方で、「可動」は「動かせる状態」という特定の状況を指すため、明確に区別して使用することが重要です。
「稼働」や「稼動」は主に「仕事の実施」や「機械の作動」などの文脈で使われるのに対して、「可動」は具体的に「動かすことができる状態」を意味します。
